バイクで会いたいパレード2014参加希望者募集中

今年もバイクで会いたいパレード2014のシーズンです.
参加希望の人は,

 2014年5月20日が締切

なので,見たら直ぐに,カレンダーなんか確認しないでいいから,白井へ連絡して下さい.後で参加を取りやめればいい.

shirai@mech.suzuka-ct.ac.jp か,
tatsuvalue@gmail.com ←こちらを推奨

へ,在校生は学籍番号,卒業生は学科,それと氏名と電話番号を明記の上で,メール下さい.

バイクであいたいパレード2013参加希望者募集開始(鈴鹿高専鉄馬同好会)

鈴鹿高専機械工学科の白井です.
さて,今年もまた「バイクであいたいパレード」申し込みの時期がやってきました.
http://www.suzuka-yeg.com/index.php?option=com_content&task=view&id=297&Itemid=58

詳しくは上記ページを見てください.今年も鈴鹿高専在校生&卒業生中心の「鈴鹿高専鉄馬同好会」(名称は気にしないで下さい.かつての同好会名を使いまわししています)の参加者を募集します.参加希望の表明の締切りを5月13日(月)とします(目安).

facebook上に非公開のグループを作成しました.
http://www.facebook.com/groups/suzutetsu/
連絡はこのfacebookのグループを中心に行います.グループへ参加希望者(今年のパレード参加とは無関係に)は下記白井宛にfacebookのグループ参加希望として連絡下さい.

facebookとは別に,この投稿を読んでパレードへの参加を希望する者は以下の項目に記入して白井宛にメールして下さい.

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バイクであいたいパレード2013への参加を希望します

氏名(ふりがな):
在校時の学籍番号(専攻科生は専攻科の):
電子メールアドレス:
携帯電話番号:
バイクの種類:原付,小型,中型,大型,側車付き,同乗(他の参加者のビリオンシートに)
facebookのグループへの参加希望:参加済み,希望する(facebookに登録してある電子メールアドレスなど),希望しない
−−−−−−−−−−−−−−(ここまで)−−−−−−−−−−−−−−−
送付先: tatsuva@gmail.com
受け付けたメールに対しては返信を行います.もし返信が無い場合はメールが届いていないか,見落としています.改めて再送お願いします.

本申し込みを元にして鈴鹿商工会議所に対して白井が代表者として参加申し込みを行います.その後,商工会議所による抽選に当選して初めて,本チームは「バイクであいたいパレード」に参加できます.当選した場合,改めて参加希望者に連絡をしますので,正式な参加申し込み書類を記入してエントリーします.エントリーは代表者である白井が全員分の書類を取りまとめて商工会議所に提出します.

したがいまして,現時点では本当に参加できるかどうかを100%確定する必要はありません.参加したい&参加できる可能性が50%ならば参加申し込みを白井へして下さい.

では,日程にあまり余裕がありませんので,速やかに各人判断して連絡して下さい.

審査委員長と言う仕事

Twitter ID: tatsuva

正しくは12月14日(金)の出来事ですが,当日の内に日記を執筆できなかったので15日のエントリーになってます点,ご容赦ください!

#うっかりしていて現場で写真を撮影し忘れました…
#前半はかなり鬱陶しい話です.飛ばしても支障はありませんw
#なお,忙しい忙しいと書いていますが褒めて欲しい訳ではありません^^; 大学の有名な先生方は日本中・世界中を飛び回っていてもっと忙しいし,地域産業界にも貢献して意味あるアウトプットを沢山出しています.私なんて雑兵です.

 高専の先生は高校の先生や大学の先生と違います.両方の仕事を行うことを期待されています.在校生からは,「服装が,髪型が,寝るな起きろ」と高校の先生のようにやかましい(あるいは大らかな)高校の先生のような面ばかり見えるでしょう.
 高専の専門の先生の大半,少なくとも21世紀になってから採用された先生は博士号を持っています.冷静に考えて見て下さい.いわゆる「ハカセ」って身の回りに居ました? 大学では当然のことですが,高校ではあり得ないこの環境が高専最大の売りといって過言ではないでしょう.

 高校の先生とは違う(大学の先生のような)別の顔.それは学外での活動です.鈴鹿高専に着任して12年目(企業経験4年,大学院に3年+4年の合計7年在籍後)の私の場合ですが,以下の学会に年会費を自腹で払って所属しています.

”学会”って何? 簡単に言うと同じ分野の研究を行っている全国の研究者たちが組織を作り,その組織で学術講演会を開催し,勉強会や見学会を実施し,学会誌(論文集)を発行します.構成員は先生方で,お互いに役割分担をして組織を運営しています.会員の大半は年会費を払って学術講演会に割安で参加したり,学会誌が年に数回送られてくるというサービスを享受するだけですが,選任された役員は色々とお仕事を行います.
 私の場合は上記学会の中の日本福祉工学会の論文査読委員長を今年の4月から行っています.会員から投稿された論文を論文査読委員(10名)に送り,学会誌に載せるレベルに達しているかを評価(=査読)し,最終判断を下す仕事です.日本福祉工学会では評議員でもあり,来年からは理事にもなります(別に偉いわけではなく,欠員が出たので穴埋めです…).
 日本ムードル協会はeラーニングシステムMoodle(ムードル)を全国の高等教育機関に普及促進するための組織であり,厳密に言うと学会とはちょっと違いますが,こちらでも日本語広報担当理事という役職についています.なお,どの役職も給料は出ませんし,年に数回ある会議への参加費も自腹です.完全にボランティア.
 それ以外にもmoodle.orgというMoodleについて情報交換を行う本家サイトの日本人向けコースのfacilitatorなんて役割もあります.

 さて,かなり前置きが長くなりましたが,まだ続きます.以上は自分の研究に関わる話です.以下は地域貢献です.よく,TVなどで”有識者会議”という言葉を耳にしますね? 主に行政府が施策の方針決定を行う上での検討課題をその分野に詳しい省庁外のメンバーで構成する委員会に諮る会議のことです.高専は日本全国に存在します.この存在意義の一つは,各地域の産業界に高専の持つ人的資源や設備をもって貢献することです.私は,

  • 三重ハイテクフォーラム/生産技術問題研究会メンバー
  • みえメディカルバレープロジェクト各種委員会および福祉用具ものづくり研究会主査

という仕事もしています.どちらも三重県庁が活動資金を出し,県庁職員が活動をサポートする,悪く言えば何も具体的な物は生み出さず,人的交流や企業およびエンジニアのスキルアップをサポートする活動です.皆さんのご両親が収めた地方税の使い道の一つです.初めて「有識者会議」に参加した時はとても緊張し,同時に興奮したのを覚えています.「はっはっはっ,とうとう俺もセンセイらしくなって来たぜ,おい」と.なお,以前は交通費と別に謝金が出ていましたが,いまは交通費しか出ません.懇親会(=忘年会)も自腹です.どこも自治体は厳しいですし,先生方の懐もかなり厳しい.

 今回の日記の内容は,”みえメディカルバレープロジェクト”に関する仕事です.
 みえメディカルバレープロジェクトについてはこちらを参照下さい.三重県内の医療福祉関係のメーカやサービス業の発展を支えるべく様々な取り組みを県が中心になって行うのを支える活動です.プロジェクトの活動方針を評価する事業評価委員会助成金を審査する審査会など,県庁職員以外の地域の大学等や企業メンバーが構成員となって,いわゆる有識者会議を開きます.そのメンバーの一人です.直接,学校の役に立つ訳ではありませんが,誰かが学校を代表して参加しなくてはなりません.私はプロジェクト初年度に単なる研究会メンバーとして参加していたら一本釣りされて委員会メンバーに据えられて,あれよあれよといううちに,研究会の中の一つ,福祉用具ものづくり研究会のリーダーに収まりました.この研究会の活動の一つに,県の施設の一つである,みえテクノエイドセンター主催の「みえ福祉用具イデアコンクール」の審査委員長という仕事があります.審査委員長はアイデアコンクールに応募してきた200件弱(今年は少し少なくて130件)の福祉用具に関するアイデアの中から最優秀賞と優秀賞(2件),各種特別賞(その中にある「みえメディカル研究会賞」の選定も私の仕事)を選ぶ審査会の司会進行を務めます.受賞者には同センターが主催する「みえ福祉用具フォーラム」会場で授賞式を行い,賞状と副賞を手渡します.審査委員長は授賞式最後に講評も行わなくてはなりません.ひー,苦手.

 11月のとある日,みえテクノエイドセンターに委員長以下5名の審査委員が集まります.私も授業が終わった後に自家用車で60分弱掛けて駆け付けました.事前に予備審査を各委員が行い,その結果をセンターにFAXしてありますので,130件全てを審査する必要はありません.一次審査を通ったn件(ひみつ)を一つ一つ内容を吟味し意見を交わします.審査委員はそれぞれ福祉に関わる専門知識を持った方々です.私は…門前の小僧で,実は福祉工学の専門家ではありませんが,工学的視点から意見を述べます.2時間近く掛けて受賞作品を決定しました.
 そして12月17日(金),みえ福祉用具フォーラムは10時スタート.15:30から表彰式です.私は朝一番の3M「メカトロニクス」の授業を終えて会場に…行けませんでした.鈴鹿高専ではこの前の週(12/3〜7)が後期中間試験でした.12月はなかなか忙しく,12/3(月)は午前中が試験監督,午後がFD講演会と言う教職員向け講演会が学内で開催され,4日(火)は朝から校長室呼び出し(メディカルバレープロジェクト関係),午後は試験監督の後,夕方に学生への処分言い渡し(^^;),その後に福祉用具ものづくり研究会の次回研究会の打ち合わせのために三重大学まで出向く必要があり,5日(水)は午前中が試験監督,午後が来客後に学内の勉強会(+懇親会^^),そして6日(木)から7日(水)は大阪市内で開催されたオムロン社主催の新型シーケンサ(PLC)の技術講習会参加のための出張(含む懇親会^^).8日(土)は名古屋市内で有志によるNagoya Moodle Cafeという勉強会に午後から参加(+懇親会^^).5日(水)が締め切りだった紀要(学内論文集)の修正版提出を先延ばししつつ12/17(月)に神戸で開催されるAXIES(大学ICT推進協議会)年次大会の中のMoodle部会主催パネルディスカッション用スライド作成も抱えたまま,12/10(月)は午前に授業,15時からみえメディカルバレー研究会主査会(そうそうこの会議の資料も作成していた),11日(火)は午後が実習でその後は白子駅前でボランティア委員会による駅前清掃活動に付き合ったり,12日(水)は午前中が工学実験で15時から教職員会議で,途中から抜け出して今年度の高専祭実行委員会の反省会に参加したり,と.要するにバタバタしていて先週に終わった定期試験の採点が一つも終わっていない上に年賀状の原版も手つかずだ.長かったですね….当日の17日(金)の朝一番の授業である「メカトロニクス」の採点だけは前日夜から自宅で舟を漕ぎながら完徹で終わらせたものの,成績入力期限が夕方に迫る中,あと1科目,「ロボット工学」の採点が終わっていないので表彰式ギリギリに参上します!とテクノエイドセンターにメールして採点を行っていました.
 という訳で14時過ぎに学校を車で出て,途中,国道23号線上ではトラックが故障して1車線塞いだ大渋滞を乗り切り15時ジャストに到着.センター内の会議室で受賞者その他の方々と軽く歓談しているうちに授賞式が始まるからと,センター内の体育館へと連れて行かれる.そのまま舞台上の審査委員長と書かれたパイプ椅子に座って授賞式スタート.

審査中は,応募者の氏名と所属は知らされていませんでしたので,全ての受賞者が決定した後,最優秀賞が本校学生であることを知らされて驚いたと同時に納得しました.この福祉用具イデアコンクールはとても良いイベントです.応募は日本全国から受け付けます.応募用紙はA4裏表1枚(追加可能).表面に所属や連絡先,裏面はフリーフォーマットで考えたアイデアを記載できます.非常に簡単な書類でエントリーできます.アイデア”コンテスト”でも特許でもありませんので,さすがに同じ物が市場に存在しては駄目ですが,多少,実現困難であったり市場規模が限られているものでもOKです.特許では進歩性や新規性が問われますし,複数の発明の組み合わせは認められませんが,このコンクールでは全く問題ありません.いいでしょ?
 G君の応募書類は丁寧かつ詳細に書かれたイラストと,きちんとした文章による説明,アイデア自体も有用かつ実用的でした.かなり目を引きました.今回,機械工学科の1,3,4,5年生には機会がある毎に,このアイデアコンクールに参加したら?と勧めていました.私は審査委員長ですので,学生から応募用紙を集めてアドバイスをすることはできませんので,自分で勝手に応募しなさいとしか言えませんでしたので,実際に応募したのは数名でしょう.

 高専の学生は多分,どの高専でも授業が朝から晩まであって課題も多く,加えてクラブ活動に委員会に夜のネット活動やアニメ鑑賞など時間がいくらあっても足りないくらいに忙しいでしょう(笑).その合間を縫って,是非とも色々なコンテストにチャレンジして欲しいと思います.ロボコン,プロコン,ソーラーカー,エコカー,デザコン,CADコン,小水力発電.本校で耳にするだけでもこれくらいのコンテストへの参加のチャンスがあります.他にも色々あるでしょうし,個人的にいま興味があるのは日本VR学会主催のIVRCユース部門です.今年は木更津高専の情報工学科女子三人組が優勝したそうで,私を日本福祉工学会に引き込んで論文査読委員長の仕事に追い込んだ(笑)恩師,栗本育三郎教授から,鈴鹿高専も出ろ出ろとせっつかれています.
 でも一人で参加できるものは皆無ですね.その点,みえ福祉用具イデアコンクールは個人で応募でき,受賞すれば履歴書に受賞歴として明記できます.まだ実感は湧かない学生が多いかも知れませんが,進学や就職の際に履歴書(あるいはエントリーシート)を前にし,そして面接の練習をしながら多くの学生が言葉に詰まります.あなた自身を売り込む際に,客観的に評価できるポイントがあまりにも少ないことにです.運動系の部活動に没頭しました.ロボコンに没頭しました.これらは成績が残るのであれば記載できるし,売り込みに使えます.でも「頑張りました」だけの人は困ってしまいますね.アルバイトで広い世界の人たちと接しました? どうかな,それはとても狭い世界ですよ.人生経験として無駄とは言いませんし,それで成長したのも事実でしょう.でも私は経済的に困っているのでなければ「体験としてのアルバイト」は良いけれども学業や工学的好奇心を発露する活動に割く時間を削る価値は無いと考えています.コンテストへの参加は受賞すれば立派な業績ですし,受賞しなくても専門科目の先生に相談してアドバイスを貰うことで「お,こいつはガッツがありそうだ」と目を掛けて貰い,次のチャンスへと繋がります.他の学生の群れの中に埋もれて5年間を過ごすのは勿体ない.一人一人は優秀な学生たちです.43名中43番だったとしてもそれは同等な学業成績の学生が集まる中での相対評価であって絶対評価ではありません.

 さぁ.また話が逸れましたね.年を取ると悪い癖がすぐに出る(笑).
 授賞式ですが,すみません,写真がありませんね…ステージ上から撮影するつもりだったのですが.
 会場には大雑把にみて50名から100名くらいの方が集まっています.機器展示の方々や一般来場者,自助具製作のボランティアのおじさんたちはなんだか異彩を放っています…それ以外に,おおう,女子高生の集団がカメラを向けて手を振っている!(私にではありません.明野高校の受賞者:女子学生に) 特別賞の一つ,メディカル研究会賞の賞状授与の際に表彰状を読み上げる声が震えていたかも知れない… そして最後に講評.以前に「アイデア一つ一つは大して特別なものではありませんが,その中にキラリと光るユニークさがある」というような逆説的な話をしたら伊勢新聞紙上に「アイデアはどれもキラリと光る素晴らしいアイデアばかりだった」という感じに超訳されたことがあったので慎重に…と心がけようとしたのですが,最前列に陣取る女子高生の集団に愛想を振りまきながら「ぜひ実用化して欲しい!」みたいなことを言ってしまったような気がする…授賞式自体は15分くらいで終わったでしょうか.受賞者と記念撮影をして帰路に付き,「ロボット工学」の採点を再開しました.

 さて.無事に「ロボット工学」の採点が終わったのかと言うと終わっていません.学校に戻ったところで,今週末の学位授与機構による学位審査の小論文試験を控える専攻科学生と模擬試験問題を出してケンケンガクガクしていたらアッという間に19時になり,机に向かって採点を再開したところで完徹ハイが切れて突っ伏して寝てしまった.気付いたら22時過ぎで慌てて嫁さんに電話して家に帰ったという次第.

 簡単に高専の先生の学外でのお仕事の一つを紹介しました.のほほーん,として見える皆さんの周りの先生方も,同様に色々な学外の仕事を兼務しています.これは学内の仕事(教育,学生指導など)を疎かにしない範囲で行うべきもので,ちょっといま現在の私は失格です.きっと他の先生方はきちんと仕事の配分を考えてバタバタすることなくこなしているでしょう.ちょっと気軽に先生に話し掛けてみて下さい.色々な学外での面白い仕事にまつわる話を聞けますし,自分自身も課外活動(単位とか言うなよ!)の一つとして参加させて貰えるかも知れません.
 以上,長文でした.最後に,伊勢新聞の切り抜きを添付します.

(追記)

テクノエイドセンターさんのWebに表彰式の写真が掲載されていましたのでURLを追加します.
http://www.ztv.ne.jp/mie-tech/idea_con2012hyosyosiki.pdf

誤字脱字を直し,一部文章を追加しました.(2012/12/19)

バイクであいたいパレード2012参加者募集中(在校生およびOB/OG)

 7月28日です.
 今年もやって来ました,バイクであいたいパレード.
 http://www.suzuka-yeg.com/index.php?option=com_content&task=view&id=266&Itemid=54

 5月16日(水)までに,参加を希望する個人あるいは代表者は白井(shirai@mech.suzuka-ct.ac.jp)までメールで連絡して下さい.重複して連絡が来ると困りますので,在校生の場合は学年学科と名字,OB/OGは卒業年度などで判別できるようにして下さい.

 なお,今年は参加費1,000円が必要です.あと,ギネスに挑戦,という話も小耳にはさみました.

全国高専Moodle草の根ネットワーク(人的)構築の檄文

 moodle.orgのJapanese Moodleコースのfacilitatorの一人で,日本ムードル協会Moodle Association of Japan,2011年2月設立)の日本語広報担当理事を務める鈴鹿工業高等専門学校 機械工学科 准教授の白井達也です.
 ICT(Information and Communication Technology)を駆使することが要求される社会にあって実践的エンジニアを養成する高等教育機関である高専でもICTを使いこなすことができる学生を養成する必要があります.一方,教育環境へのICT普及は一部の学校を除き,遅々として進んでいません.また,システムは導入されていてもそれを積極的に使おうとする教職員は一部に過ぎません.
 いまeラーニングシステム,いえ,敢えて欧米風に仮想教育環境(VLE: Virtual Learning Environment)の世界においてMoodle(ムードル)が中心的な存在になりつつあります.Moodleオープンソースであり,社会構成主義に基づいて根本から設計されたシステムです.日々,全世界のプログラマが改良を行い,進化を続けています.

 いま商用のeラーニングシステム(Blackboard, WebCT, WebClassなど)を利用している高専も少なくありませんが,減り続ける運営交付金の影響から高い維持費用の負担を低減するためにMoodleに移行を始めている高専もあります.Moodleの優れている点は単に無料である,ということではありません.全てのソースがGPLに基づいて公開されていることから,不具合の改善や機能の追加や改造を自由に行える点が本来のオープンソースの美点であり,商用システムあるいは企業が開発してオープン化したVLE(LMS,CMS)との違いです.

 今後,Moodle高専におけるVLEの中心的存在になるでしょうし,するべきです.中途半端に成功したCAIの影響から,eラーニングが導入されると教師の仕事が増えると恐れられています.確かに仕事は増える面もあります.しかし教育の質は確実に上がります.なお,ここで私が力説したい点は,VLEは自学自習のための教材提供用の,あるいはビデオ・オン・デマンドの,あるいはクイズ形式の問題集を機械的に解くことで学習を進めるためのシステムではないという点です.教師と学生,学生と学生がお互いに意見交換,情報交換を行う場です.確かに学習教材を使った自学自習の機能も備えていますが,それ+αの知的コミュニケーションの場としての機能の拡充が近年のVLEの特徴です.
 そういう見方をしますと,Moodleは学校ポータルサイトとして,あるいはユーザ認証による実名主義の閉じたソーシャルネットワークとしての使い方が見えてくるでしょう.ここが第1ステップです.(各高専Moodleがまだ自学自習用システムあるいは電子ファイルで課題を提出するためのシステムとしてのみ用いられているならばステップゼロです)

 いま(2011.9.22)各高専の中でMoodleの利用を推進している教職員の方々の草の根ネットワークの構築を呼び掛けるのは,まずステップゼロを実現する必要のある高専には情報提供を,ステップ1に向けて頑張っている高専とは情報交換を,そして次のステップ2へ向けて意見交換を行いたいと考えるに至ったためです.
 豊田高専の仲野先生が高専Moodleプロジェクトを立ち上げています.仲野先生には了解を得まして,この高専Moodleプロジェクトのサイトを用いて,組織のしがらみ無しに有志の教職員で全国の高専Moodleの輪を広げるための環境を用意して頂きました.

 ステップ2は,各高専MoodleサイトをMoodleネットワーク機能(あるいはシボレス認証)によるシングルサインオン(SSO)で相互接続することを狙っています.これには各校の情報セキュリティポリシーの違いなど解決しなくてはならない問題が多々あります.

 なぜMoodleサイト同士を接続するのか.それは我々高専教員の大半が知らないところで,既に一部の先鋭化した学生同士が高専の枠を超えて交流を始めているためです.そしてそれは非常に大きな飛躍の可能性秘めているためです.繰り返します.我々は学生のムーブメントに取り残されつつあります.以前はmixi, いまはTwitter, facebook, Skype, Ustreamで学生たちはソーシャルネットを広げ,”高専ブランド”に基づいて協働しています.この動きを阻止するつもりはありません.いままで以上に広がることを望みます.ただ,これらは先鋭化された一部の学生たちのためのものです.一般の高専生は多くの教員同様に,高専カンファレンスの存在も知らずに自高専の枠の中に閉じ込められています.
 全高専の在学生数を足し合わせても1万5千人程度です(早稲田大学の新入生数は4万人超).高専は高等教育機関として,一校一校は大して大きな組織ではありません.しかし,日本全国にキャンパスが点在している一つの工業系高等教育機関として捉えた場合に,教職員数・学生数共に単一の国立大学を軽く凌駕します.単に大きいだけではなく,日本全国に点在することから,その土地の文化や歴史,高専の文化や歴史は異なります.その多様性も一つの「高専」というブランドで繋ぐと,非常にユニークな小社会が実現できるでしょう.
 今後10年,高専が他の教育機関に負けないブランドを維持するのに「標準化」の流れもあり,これは最低限の品質を保証する上では重要なことですが,地理的な問題もあるので「単一化」はしないでしょう.それで良い.その違いを活かしながらMoodleを基盤としたネットワークで多様性のある人的交流を行えるようになれば,高専間の枠を超えたプロジェクトが学生間,教員間で立ち上がるでしょう.

 ステップ2の話は実現が困難です.トップダウンで進める話ではなく,草の根的に準備のできた高専同士が少しずつ連携すれば良いと思います.いえ,こういった話の良い点,悪い点を話し合いながら,Moodleを使って高専の教育環境をどのように改善していけるのかを学生たちの為に考えて行きたいと思います.

 興味を持った高専教職員の方,鈴鹿高専の白井( shirai@mech.suzuka-ct.ac.jp )までメールを送って下さい.随時受け受けます.高専機構に働きかけようとか,団体を結成しようとか,助成金を申請しようとか考えている訳ではありません.集まった先生方の中からそのような活動を始める方々が現れるかも知れませんが,私は一人一人の先生方の仕事を増やしたくはありません.
 情報共有を行うことで,たとえばMoodleの使い方に関するドキュメントを共有したり,近隣の高専であれば講師を派遣したり,Moodle高専の教務体系に適合させるための工夫について情報交換できたりするでしょう.

#以上,推敲無しですので読みにくい点もあるかと思いますがご容赦下さい.

2011年8月の日本高専学会で発表した資料を以下に.
http://www.slideshare.net/tatsuva/00067-moodle-8989998
http://www.slideshare.net/tatsuva/00067-moodle-8989971

2011.9.26 一部修正および加筆を行いました.

スマートフォンが起動シーケンス無限ルーチンに陥ったので修理に出したら基板交換の憂き目に

 システムソフトウェアの初期化かと思ったら電源回路の不良とのこと.
 問題はFeliCaが”無断で”交換されたこと.電話連絡くれればEdyを預けるなどの処理ができたのに.なお,窓口では文書による注意はありませんでした.口頭でも言われていません.窓口で押し問答しても仕方が無いので157に電話.
 EdyWAONについては回復のための窓口を紹介してくれました.いくらこれらのサービスがソフトバンクに関係の無いこととはいえ,「おサイフケータイ」機能付きのスマートフォンガラパゴスと称して売っているのですから,ある程度のメジャーなサービスについては問答集を用意しておいて欲しいですね.

1)Edy
 0570−081−999に電話して自動応答のメッセージを延々と(有料で)聞いた揚句に,www.edy.jpで手続き方法を調べろ,という情報しか得られなかった.1)各キャリアごとに書類は違うが,FeliCaが廃棄あるいは初期化されたことを示す書類をショップで貰う,2)身分証のコピー,3)申込書(旧Edy番号は不明でも構わない),を郵送すれば返金されるらしい.ただ,返金先のEdyを先に手続きして取得しておく必要がある.

2)WAON
 さすが大企業,対応が良い.0120−050−011のフリーコールへの電話だけで全ての作業が完了.WAONスマートフォン用アプリをインストールした上で電話すれば,あとはメニューの操作方法まで事細かに教えてくれる.以前のWAONのIDは携帯電話番号を伝えると折り返し教えてくれるので問題なし.ただ,10日後に手作業で再発行の反映という処理をアプリケーション上で行わなくてはならないが,その程度の手間は”郵送”に比べれば微々たるもの.

という訳で,まだモバイルSuicaは運用前であったこと,BOOK OFFのスタンプはもうどうでも良い気持ちになっていたこと,YAMADA電機のポイントは毎回の清算時に使いきるようにしていたので50円くらいしか残っていないだろうから気にしない,ということで,ほぼ現状回復.あ,YAMADA電機はエアコン購入時のポイントが時間差で入る恐れがあるから確認が必要ですね.

「バイクであいたいパレード」(鈴鹿高専鉄馬同好会)の集合は7/30(土)の15時

「バイクであいたいパレード」(鈴鹿高専鉄馬同好会)の集合は7/30(土)の15時に中央道路のコメダコーヒー(の店内で注文して)集合.出発時刻はユルユル(全員揃い次第,ただし16時までに).