車のセルモーター破損の原因推測

今晩、仕事を終えて自宅に戻るために車のエンジンを掛けた。イグニッションキーを時計方向に回し切ってセルモータが回転し始める。エンジンが自発的に回転を開始した手応えがあったタイミングで、ほぼ無意識にイグニッションキーに加えていた力を抜く。正常であればキーはバネの力で反時計方向に少し戻ってONの位置に安定する。セルモータは止まる。

さて、2、3ヶ月前か、自家用車のセルモータが壊れた。
岐阜県まで高速道路などを利用して往復した。鈴鹿市内に戻ってきて一箇所目の店舗駐車場に停車。そこからエンジンを掛けて2,3km離れたホームセンターまで移動。とても暑い日だった。走り出してもエアコンは全く効かず、その上、何やら焦げ臭い匂いがする。ホームセンター駐車場に車を止めて、ボンネットを開けて見たが、明白に燃えている部品は見当たらない。

用事を済ませて車に戻り、エンジンを掛けようとしたが、セルモータのヒーンという回転音は聞こえるものの、エンジンのクランクが回転してブルルと燃焼/排気の繰り替えしが始まらない。

JAFに助けを求め、ディーラーまで車を運んだ。翌日にディーラーの整備士の方から電話連絡があった。セルモータの故障。正確に馳せるモータの回転速度が一定速度に達したら、セルモータの出力軸をエンジンのクランクに伝える遠心クラッチのような機構が壊れていたらしい。「エンジンに飛び込む部分」と表現されていた。故障原因は不明で、単なる老朽化、アイドリングストップによる負担、それとも猛烈な暑さのせいかも。

ここ数日、イグニッションキーのセルモータの回転の位置から単なるOn位置への戻りが悪かった。今晩もエンジンが掛かったにも関わらず、セルモータが停止せずに回り続けている。エンジン回転中にセルモータを回転させても、ガガガガガッと音はするが、即座に壊れるものではない。ただし、エンジンがアイドリング状態かつ極めて短期間ではなく、通常走行状態でセルモータを回し続けたら? さすがにワンウェイクラッチなどの機構が壊れてもおかしくない。そういえばあの時、エアコンが利かなかった。セルモータでエンジンを始動させるのは大きなトルクが必要なため、セルモータ回転中はエアコンは(設備があっても)強制的にOffにしてセルモータが発するトルクの可能な限り多くをエンジン強制回転のために使おうとするだろう事に気付いた。そう、全ての原因はイグニッションキーの戻りが悪かったことに起因する。